相手に上手く指摘できないならこのコミュニケーション法で

2020.08.12
相手に上手く指摘できないならこのコミュニケーション法で

本記事では
アサーティブ・コミュニケーションという方法について解りやすく書かせていただきます。

相手に注意をする時、気を遣ってしまうのか?
自分の要望を強く指摘できない…。

やはり相手の事を考えてしまったり…と指摘しづらいですよね。
でもそれを続けてしまうと
こちらがストレスをため続けることになってしまいますので
出来れば角を立てず上手く伝えたいですよね。

そのような方に本記事が役に立てればと思っております。

アサーティブ・コミュニケーション

このコミュニケーション方法は、
『自分と相手を同じに大切にしながら
自分の考えや気持ちを言葉で表す』

というものです。
こちらの意見だけを通したり、我慢をするのでなく、
相手の話をきちんと聴き、それを尊重したうえで
自分の考え、気持ちと合わせて物腰の柔らかい指摘の仕方をする方法です。

アサーティブコミュニケーションで大切なステップは5つです。
1.相手が何故それをやっているのか知ること
2.相手に事実を伝えること
3.相手に自分の気持ちを説明すること
4.相手にどうしてほしいのかを伝えること
5.相手のリアクションに対してどうするかを決める。

次項で
この5ステップを日常のシーンに当てはめて書いてみます。
ご自身の日常シーンを想像して当てはめて戴き、
少しずつ練習をしていただければと思います。

本記事の狙いは、
日常生活を通して『アサーティブコミュニケーション体質』をご自身に創って戴こうというものです。

1.相手が何故それをしているのかを知る

あなた様は友人と食事をしていました。
しかし、その友人はいつも食事をしながらスマホとにらめっこをしています。
あなたは友人にいつも相手にされていないと感じ、
凄く寂しい思いをしていますが、そのことを相手に言えない…。

これでは
これからもずっと我慢をし続けることになってしまいます。

そこで、
「何故、あなたはいつも食事の時にスマホとにらめっこしているの?」と相手に質問してください。

するとこう答えるかもしれません。

【相手】
今日は欲しいチケットがあるんだけどアクセスが出来ない
この時間に頑張らないと完売してしまう可能性がある。

これらを話してもらった際、その人の立場に立って聞いてあげることが大切です。
「相手が今それをやっている理由」を認めやすくなるからです。

2.事実を相手に伝える

アサーティブコミュニケーションでは
先程の「1番」を踏まえて事実を相手に告げます。

ここでの事実とは「スマホだけを見ていて私は相手にされていない」です。

【あなた】
そっか…確かにそれはこまるね。
私があなたでも、きっと躍起になってアクセスしようと思う。
でも、いつもあなたは私との食事中スマホばかりを見ています。

相手のことを大切に言葉を返し、
尚且つ現在の客観的な事実を伝えることで
その事実を相手に気づきやすくさせます。

3.相手に自分の気持ちを説明する

次は相手に自分の気持ちを説明します。

この時「○○になった」「○○です」とストレートに表現します。
この時、相手に対して攻撃的にならないようにするのが大切です。

【あなた】
あなたが私との食事中にいつもスマホばかり見ているので
私は相手にされていないようで寂しいです。

相手は、自分の立場で話を聴いてもらった上で建設的に、ストレートに気持ちを伝えられると、その気持ちを受け取りやすくなります。

4.相手にどうしてほしいのかを伝える

最後は「相手にどうしてほしいのか」を伝えます。

この時に大切なのは「具体的に伝える」です。

【あなた】
今度から食事中は急な用事がなければ
スマホを放して私との食事を愉しみませんか?

5.相手の反応に対してどうするかを決める

1.相手が何故それをしているのかを知り、
2.事実を相手に伝え、
3.自分の気持ちを伝え、
4.どうしてほしいのかを伝えたら…

相手が「わかった」というのか「いやだ」というのかで
こちらの行動を決めます。

ここで相手がこれからもスマホをいじるのを止めないといのなら、
こちらもその相手とは食事に行かないことを伝えます。

ここまで、ちゃんと自分の気持ちを伝えたのですから、相手が直してくれない場合はキッチリとした対応をしましょう。

アサーティブコミュニケーションの効果

筆者は自己主張が苦手でした。
しかし、このコミュニケーション法を実践していくうちに
『角を立てずに気持ちを伝える』という手法を身につけております。

自己主張が苦手という方は、
これらの手順を踏むことで、相手を大切にしながら自分の気持ちを伝えられます。

相手の事を大切にし、
その上で「私は○○をしてほしいと思っている」と伝えるなら、
単に「○○してほしい」というよりも
相手も自分を解ってもらえた上でのお願いですので聞き入れてもらいやすくなります。
こちら側もやってほしいことをきちんと伝えることが出来るので、我慢を続けるということも少しずつ減っていきます。

コミュニケーションは積み重ねが大切ですので、
身近な人とのやり取りを通しながら練習していただければと思います。

本日も
最後までお読み戴き、
誠に有難うございました。

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