悲しい時にやりたい『ふたつの事』とその効果
失恋して悲しいとか、人間関係で辛いとか…
そういう気持ちに多くなるけど、
いつも時間が解決してくれるしかない。
心の傷を和らげ方があったら良いのに…。
そのように日常生活で悲しい、
辛い気持ちになることはとても多いですよね。
そして
何とか早く乗り越えようと、
無理に忘れようとしたり、考えないようにしたり…
そうやって早く心の傷を和らげようと思う方は多いのではないでしょうか?
でも、心を抑えつけるというのは
実は良くないという事を知っていましたか?
本記事では
ネガティブな気持ちを抑えつけず、
心の傷を和らげていく方法をご紹介いたします。
目次
ネガティブ感情との向き合い方
今が辛い、悲しい、という気持ち…
そういったネガティブな気持ちの時、
頑張ってポジティブな考えに変えるとか、
全く違う事を考えるというのは、
実はストレスというカタチで心に負担をかけてしまっています。
例えばそれは、
自然に流れている川に岩や流木を敷き詰めて
無理矢理に流れをせき止めているような状態です。
悲しい、辛いという感情も、
心が健康な状態だから起こる、いわば自然な状態なのです。
ですので心の流れをせき止めるのではなく、
その辛い心、悲しい心を自分自身が受け入れて、
自分自身が認めてあげることが大切です。
それが流れに逆らわない状態ということなのです。
では、
辛い気持ち、悲しい気持ちを
どのようにして和らげていけば良いのか?
その方法をご紹介いたします。
『ネガティブノート』を書く
ノートを一冊用意してみてください。
そのノートの題名は
『ネガティブノート』『悲しいノート』というように
そればかりを書く専用のノートにします。
書いていく項目は次のようなものです。
①日付
②何の出来事に対して辛いのか?
③今現在どんな感情を持っているのか?
④それは何故その感情を持つと思うのか?
⑤それはどのようになったら良いと思うのか?(希望)
というのを書きます。
文章で書くことによって、
頭で漠然と考えているよりも
状況や状態、感情が整理されます。
文章で書いて気持ちを吐き出すことで
気持ちが落ち着いていきます。
気持ちが楽になっていきます。
そして
辛さのピークである今は、
具体的な解決案などは出ないですが、
数日、数週間経って気持ちが落ち着いてきたころ、
以前書いた
④それは何故その感情を持つと思うのか?
⑤それはどのようになったら良いと思うのか?
という文章を読み返した時、
自分の中で解決のヒントが生まれやすくなります。
そのヒントが生まれれば、
解決のために何かしらの行動を起こしやすくなります。
自分が置かれている状況や状態を
客観的に見るためにも文章化するというのは役に立ちます。
誰かに話しを聴いてもらう
この方法はオーソドックスな方法ですが…
私は今、辛い、悲しい状況、気持ちになっています。
という話を、誰かに聞いてもらうというのはとても効果があります。
でも自分のネガティブな気持ちや状況を人に話すと、
何故、心が楽になるのでしょうか?
それは
「言葉で話す」という行動は
・何を話そうか
・どういう順序で話そうか
というように無意識に頭の中で整理して言葉にするからです。
これはボーッとネガティブな気持ちでいる状態とは異なり、
何か問題を解くのと同じくらい脳が働いている状態です。
そうやって整理された気持ちを言葉にして
相手に聞いてもらうことは、
心につかえていたものを出すような『心の浄化作用』があるからです。
そして誰かに聞いてもらえて
「うんうん」「わかる~」「そうだよね」
というような相づちをもらったり、
そういった態度で聴いてもらえていることを体験している時、
「この人は私を理解してくれている」
「この人は私の気持ちに共感してくれている」
そういった心の安心感を得ることが出来ます。
誰かに話して気持ちが楽になるというのは
こういった心の仕組みがあるからなのですね。
補足と注意事項
辛い気持ち、悲しい気持ちというネガティブな心の状態は、
頭で考えているだけでは
気持ちが堂々巡りになって繰り返すだけです。
そうなってしまうと
それを和らげられるのは、
もはや時間しかないという状態になってしまいます。
ですので、実際に文章にして書いていくことは非常に大切です。
そして
話を誰かに聞いてもらう際は、
キチンと話を聴いてくれる人に話をしてください。
例えば…
こちらが話をしている時、
相手がスマホをいじりながら「うんうん」と相づちをしてたら
「私、相手にされてないわ…」
というようにネガティブ感情をさらに大きくさせてしまいます。
ですので、それは絶対に避けましょう。
もし身近に話を聴いてくれる人がいないようでしたら、
自分が大切にしている「ぬいぐるみ」とか「植物」とか「動物」とか…
そういった子たちに一方的に話すというのも、心の状態を和らげる効果があるようです。
話を誰かに聞いてもらいたいけど誰も聞いてくれる人がいないとか、
話を聴いてほしいけど身近な人には聞かせられない話の場合などは、
カウンセラーなどの『人の話を聴く専門家』に話をするのがベストです。
そういった事も視野に入れておくと、
心を安らかに戻すための選択肢が多くなって、日常生活を過ごしやすくなります。
この記事の最後に
ここだけの話、筆者は非常にため込む性格の持ち主で、
しかも誰かに弱みを見せたくないというような
妙な意地のようなものを持っているらしく、
ネガティブな感情を誰かに話すという事をしてきませんでした。
ですが、
今現在置かれている状況をノートとペンを使って書く。
文章化していくプロセスで感情や状況が整理され、
段々と冷静になる自分を発見しました。
気持ちを整理するというのは、
やはり頭の中で考えているだけでは無理があります。
もし、筆者と同じように
「人に自分の感情を話す」というのが難しい方は、
ネガティブノートを書くだけでも
辛い気持ち、悲しい気持ちを和らげることが出来ますので、
是非、試してみてください。
本日も
最後までお読み戴き、
誠に有難うございました。